コーヒールンバ MOLIENDO CAFE

ベネズエラのホセ・マンソ作のこの曲はアルパ(インデアン、ハープ)奏者ウーゴブランコの演奏で世界的に大ヒットした。 原題は「コーヒーを挽きながら」という意味である。

ウーゴはこの曲をオルキデアという新しいリズムで演奏した。 オルキデイアとルンバの違いを説明するのが難しく、欧米ではバイヨンと分類されたケースもあった。 日本での発売時にレコード会社から相談をうけたという音楽評論家の永田氏によれば、”丁度ルンバにつかわれるような「クラベス」の五つ打ちのリズム「シンキージョ」というのが入ってるし、ルンバにしたほうが日本人の郷愁にもあうだろう”とのことで、この題にきまったそうだ。

トロピカルタッチの演奏ものが好まれるが、哀愁の歌詞を聴かせる唄も捨てがたい。
「午後の光が落ちる頃 あの悲しげなひびき 古い挽き臼の愛の唄 夜の眠りの中で 愛の悩みを悲しみを疲れも知らず 一晩中コーヒーをひきながら」 こんな唄にさえ奴隷・・・コーヒー園での過酷な労働・・・かなわぬ愛への苦悶といったラテンアメリカにありがちなものが見え隠れしているのを見逃してはならないと思う。

その昔日本では、原曲とは何の関係もないむちゃくちゃな歌詞 「昔アラブの偉いお坊さんが・・・」というのがそうなのだが、逆にそれがインパクトになったのかヒットした。

1980年代に入ってまもなくフリオ・イグレシアスが唄ったことで再認知され、数年前にも荻野目洋子も西田版と同じ歌詞でリバイバルヒットさせた。

それやこれやで曲の知名度はすこぶる高い。 1961年に世界中でのヒットとなったアルパの音色がかきたてるトロピカルなムードと中南米、コーヒーというイメージがうまく合体して多くの人の心をつかんだのであろう。

余談になるが、昔の歌詞を御存知無い方のために
「アラブの坊さん・・・」の歌詞は、1961年のもの「昔アラブの偉いお坊さんが 恋を忘れた哀れな男に しびれるような香り一杯の 琥珀色した飲み物を教えてあげました やがて心うきうき とっても不思議なこのムード 忽ち男は若い娘に恋をした コンガ、マラカス、楽しいルンバのリズム 南の国の情熱のアロマ それは素敵な飲物コーヒーモカ、マタリ・・・」でした。
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by g_vocal | 2005-02-18 14:03 | ラテン
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