「さよならも言わずに」はタンゴの女王と呼ばわれたLibrtad Lamarque(リベルタ・ラマルケ)が十八番としていた歌のタンゴの名曲である。
タンゴの名曲のMedia Luz(ア・メデイア・ルス)やEl Huracan(台風)の作曲家で優れた楽団リーダー兼ヴァイオリン奏者のEdgardo Donato (エドガルト・ドナート)の実弟でコントラバス奏者だったAscanio Donato(アスカニオ・ドナート)が曲を書きJulio Romero(フリオ・ロメロ)が詞をつけた。 リベルタ・ラマルケはこの「さよならも言わずに」を1932年に録音。日本にも比較的早くオリジナル盤が入ってきて人気があったそうだ。日本人好みともいえる甘美なメロデイにラマルケの可憐な声がマッチして、もののあわれが漂うような雰囲気が受けたのではないか。 いち早く淡谷のり子が昭和12年12月に日本語版をリリースし、戦後にも藤沢嵐子がスペイン語で唄ったレコードを出した。 リベルタ・ラマルケは舞台と映画でも活躍した。10歳頃から子役としても活躍し1920年ごろからはその美声を武器にフォルクローレを唄った。1926年にはビクトルと契約して録音するようになりタンゴ歌手としても有名になっていった。そして映画の撮影中にあのエビータとやりあったという。その頃ラマルケは歌手としても女優としてもエビータの数段上であったが1946年ペロン政権が倒れる1955年までは帰国しなかったそうだ。 「わたしのギターよ お願いがあるの あの人の偽りを忘れさせてほしいの 裏切りに流れる私の涙を歌にしてほしいの そのやさしい音色で」 という歌詞はさよならも言わずに去って行った男への恨み節なのであろう。 Bandoleon Y Arrabalero, Vol. 2 Libertad Lamarque / Orfeon
by g_vocal
| 2006-12-05 14:33
| ラテン
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