待ちましょう J'attendrai

第二次世界大戦も激しさを増す一方でフランスはドイツ占領されてしまった。
フランスの人々は解放軍の到着を待ち望み、この歌「J'attendrai」に希望を託して歌ったものであると云われている。

1933年のこと、イタリアでオーケストラの指揮者だったディノ・オルヴィエーリ(Dino Oliveri)がプッチーニのオペラの「マダム・バタフライ(蝶々夫人)」にヒントを得て作った曲で、原題はイタリア語で「Tornerai(君は帰って来るだろう)」、又はフランス語で「Au Revoir」というそうだ。

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フランスで”J'attendrai”を創唱したのはイタリア出身の人気歌手のリナ・ケティ(Rina Ketty)だった。
その人気のほどは大変なもので、ドイツのレマルク(Remarque)の小説「凱旋門(Arc de Triomphe)」にも描写されているほどであったが、戦後には1954年にビング・クロスビーが出演したジョージ・シートン監督のアメリカ映画「失われた少年(Little Boy Lost)」の他、1968年の「大侵略」や1972年の「私のように美しい娘」など戦争関連映画で使用されて広く世界の知るところとなった。
Rina Ketty - J'attendrai

日本でも「待ちましょう」はブルースの女王といわれた淡谷のり子が歌っているが、この”J'attendrai”が好きな人は多く、特にシャンソン・ファンには好まれている。
”J'attendrai”は大変難しい曲だが、この曲から入ってくるシャンソン愛好家も多いといわれている。

”J'attendrai”には菅美紗緒が日本語の歌詞を付けているが、6小節ほどのイントロから、「花びらの色あせ、ともしびも消える 日は過ぎて なやみに心は帰らぬ 待ちましょう」と本題に入っていく。

最近はあまり歌われないのがとても残念である。

1937年にリナ・ケティが歌った”J'attendrai”のフランス語歌詞
フレンチポップス100年史
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by g_vocal | 2008-11-17 15:13 | シャンソン
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