人気ブログランキング | 話題のタグを見る

兵隊が戦争に行く時 Quand un soldat

1952年にフランシス・ルマルク(Francis Lemarque)が作詞及び作曲をした”兵隊が戦争に行く時”はシャンソンにしては珍しく真正面からテーマをかかげ、しかも見事に成功している作品である。

この”兵隊が戦争に行く時”は日本ではフランシス・ルマルクの自演のほかにも、インドシナ戦争時にはイヴ・モンタン(Yves Montand)の名唱で知られている。

本来、フランシス・ルマルクは日本でも流行った”小さな靴屋さん(Le petit cordonnier)”や、”蛙(La grenouille (Fais un voeu))”、”パリのバラード(Ballade de Paris)”などのように庶民の心を歌う生粋のパリッ子詩人ですが、”兵隊が戦争に行く時”では激しい言葉使いとマーチのテンポで戦争を呪っている。それも戦時中のパルチザンの一人として愛するパリのために闘った思い出があるからでしょう。
Quand un soldat - YouTube
Le petit cordonnier - YouTube


Le Paris De Francis Lemarque
兵隊が戦争に行く時 Quand un soldat_c0000146_1271411.jpg
Francis Lemarque

水の汀子や穂高五郎が日本語の訳詞をつけている。

兵隊が戦争に行く時
襟には名残の花 唇には戦さのうた
太鼓を轟かせて 戦地に向かう兵士
出かけるその胸には 希望がいっぱいだけど
帰りの背嚢には 汚れた下着ばかり
ご覧 若者が 戦さに出て行く
可愛い恋人に 心のこして
ご覧 夏の日の青空が みつめてる
遠く地の果てに 死ににいく若者を
これ が人の世の 哀しい定めか
恋の誓いなど 儚(ハカナ)いものさ
戦地に向かう兵士 名残の花も褪せて
死なずに帰れたなら ただそれだけ 幸せ者
そいつは幸せ者
ただそれだけ はかないもの

by g_vocal | 2009-04-11 11:45 | シャンソン
<< サンクオムとパリ祭 Cinq ... ひまわり Tournesol >>